食をテーマにしたブログやツイッターでおいしいものをつぎつぎ紹介して、食いしん坊たちから信頼され続けている編集者。寝ても覚めても、おいしい料理とお酒のことばかり考えている。著書に『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)、『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)他。漫画原案に『みつめさんは今日も完食』(小学館)。
誰かとわいわい飲むお酒も楽しいけれど、
ひとりのんびりお酒を片手に楽しむのもよいものです。
……というか、私はそんな「ひとり飲み」が大好き!
365日中、363日くらいはお酒を飲んでいますが、
ひとり飲み率は、そのうち半分くらいでしょうか。
お店に立ち寄り、
あれこれ好みのものをオーダーしながら飲む「外飲み」。
思いついたらふらりと立ち寄れて、
お酒もつまみも用意してもらえるなんて天国のよう……。
もちろん、ひとりの時間を楽しみつつ、
お店の人やお隣のお客さんと話すのもひとり飲みの楽しさの一つ。
もしくは、自宅でお酒を楽しむ「家飲み」。
なんといっても、リラックスして飲み食いできて、
酔っぱらえばベッドはすぐそこ。
私自身、こちらの場合のほうが断然多いですね。
一日の仕事を終えてパソコンを閉じたら、
まずは「今日は何を飲もうかな……」とお酒の種類を決めます。
スタンダードに「まずはビール!」はもちろん、
バーボンを炭酸で割ったハイボールでのスタートも捨てがたい。
最初の一杯が決まったら、お酒を片手に台所へ。
冷蔵庫をごそごそチェックしながら、今夜のお酒のお供を考えるのも楽しい時間。
少しずつあまった野菜があれば塩もみをして浅漬けにするし、
お豆腐があれば、たっぷりの薬味と卵黄をのせる冷奴もいいよなあ……。
最初の一杯を飲み終わるまでに作れる、
超簡単おつまみをササッとこしらえたらテーブルへ!
「はー。おつかれ、おつかれ」と、ひとり飲み時間の始まりです。
SNSをチェックするもよし、たまっていた録画を見るもよし、
ちょっとした考えごとをするもよし……。
誰に気を使うこともなく
自分のペースでお酒を楽しむ時間はプライスレス。
まだまだ夜は長く、なにをするのもあなたの自由なのです。
2杯目に取りかかる頃には、お次のおつまみを求めて台所へ。
といっても、冷蔵庫にあった肉や野菜を組み合わせた、
「名もなき炒めもの」だって十分!
塩、こしょうだけのシンプルなものもいいし、オイスターソースやナンプラー、
バターやごま油で風味付けするだけでも印象が変わります。
これから飲むのはワインなのか、
日本酒なのか、チューハイなのか……。
合いそうなものをイメージしながら、
自分が食べたいものを作りましょう。
とはいえ、忙しい毎日で「冷奴さえ作れない!」ときもありますよね。
そんなときのために、私が常備しているのが明治屋「おいしい缶詰」。
3年ほど前にこのシリーズの「プレミアムほぐしコンビーフ」をはじめて食べ、
「缶詰なのに、ぜんぜんさびしくない…むしろコレがあればいい!」と
感動したのを今でも覚えています。
聞けば、開発者の意気込みは半端なく、材料も作り方も妥協なし。
「そりゃちょっとお値段するよね~」と納得の味。
というか、むしろ安いのではとさえ思わせるクオリティなんですよね。
晩酌って、繰り返し続いていく日々の中でのこと。
やる気も時間も満々な夜もあれば、とりあえずサクッと飲んで寝たい夜もある。
そんなときに、
自分をちょっと助けてくれる常備おつまみがあれば、
きっと明日もまたがんばれるのではないかと思うのです。